経済産業情報

粗鋼生産が15カ月ぶり増加、5月は+0.2%に

独鉄鋼業界団体シュタールが21日に発表した5月の粗鋼生産高は324万8,000トンとなり、前年同月を0.2%上回った。増加は15カ月ぶり。粗鋼生産はロシアのウクライナ侵攻を受けて昨年3月に減少へと転落。9月には2ケタ台に

ライン川の水位が警戒水準に低下、景気に悪影響も

ライン川の水位が数日間、航行に支障が出る水準まで低下した。同河川は石油や石炭、化学物質などの重要な輸送ルートであるため、川底が一部干上がった昨年夏のような状況になると、景気の回復が遅れる懸念がある。 ライン川ではライン渓

鉄道労組EVGが無期限ストへ、DBとの交渉決裂受け

鉄道・交通労組EVGの執行部は22日、無期限ストライキ入りの是非を問う組合員投票の実施を全会一致で決議した。ドイツ鉄道(DB)との交渉が前日に決裂したことを受けた措置。無期限スト方針が組合員の過半数の支持を受けて成立する

住宅価格が統計開始後最大の下げ幅に

ドイツ連邦統計局が23日に発表した2023年第1四半期の住宅価格指数(暫定値)は前年同期比6.8%減となり、統計を開始した00年以降で最大の下げ幅を記録した。同指数の低下は2四半期連続。住宅価格は欧州中央銀行(ECB)の

単身世帯の割合が41%に、1950年の2倍強

ドイツの単身世帯数は2022年時点で4,090万世帯となり、全体の41%弱に上ったことが、連邦統計局の発表で分かった。1950年時点では同割合が19%にとどまっており、2倍以上に拡大した計算だ。人口に占める単身生活者の割

量子暗号の実用化にスタートアップがメド

量子コンピューターを用いても読解不能な量子暗号の実用化にドイツとスイスで事業を展開するスタートアップ企業テラ・カンタムがメドを付けたもようだ。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じたもので、マルクス・プフリッチュ最高

鉄道の5G環境整備へ、DBなどが国の助成受けコンセプト作成

ドイツ鉄道(DB)は13日、乗客が5G通信サービスを利用できるようにするためのコンセプトを、通信機器大手エリクソン、電気通信サービス大手O2テレフォニカ、基地局運営大手ヴァンテージ・タワーズと共同作成すると発表した。乗客

独電機業界、輸出は増加続く

独電気電子工業会(ZVEI)が19日に発表した同国の4月の電機製品輸出高は190億ユーロとなり、前年同月を7.0%上回った。業界の新規受注は3月以降、減少が続いているものの、潤沢な受注残を背景に輸出は高い伸びが続いている

スタートアップの資金調達に逆風

ドイツのスタートアップ企業が事業資金の確保に苦戦しているもようだ。独情報通信業界連盟(Bitkom)がハイテク系新興企業203社を対象に実施したアンケート調査によると、「投資家の出資抑制姿勢が強まっている」との回答は79

鋳物業界が存続の危機

ドイツの鋳物業界が厳しい状況に追い込まれている。エネルギー価格の高騰で競争力の維持が難しくなっているためだ。独鋳物産業全国連盟(BDG)のクレメンス・キュッパー会長は『ヴェルト』紙に、「顧客はますます国外の競合に発注する

企業倒産が大幅増、景気低迷などで1-3月期+18%に

ドイツ連邦統計局が16日発表した1-3月期の企業倒産件数は4,117件となり、前年同期を18.2%上回った。コロナ支援終了のほか、景気低迷が響いた格好だ。会社更生手続きの申請件数が4月と5月に増加したことから、倒産は4-

人口が1年で1.3%増加、ウクライナ難民受け入れで

ドイツの人口が2022年12月末時点で推定8,440万人となり、前年同日比で1.3%(112万2,000人)増加したことが、連邦統計局の発表で分かった。ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナからの難民を受け入れたことで人口が

鉱山買収資金をVWなどが供給、車載電池材料の確保に向け

ロンドン市場上場の投資会社ACGが計画するブラジルでの鉱山買収を、欧州自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)とステランティス、資源大手のグランコアなどが支援する。ACGが12日、明らかにした。VWとステランティスは車載電

立地条件悪化も電機メーカーが国内投資優先

ドイツの産業立地条件が悪化しているにもかかわらず、同国の電機メーカーの大半が自国への投資を優先していることが、独電気電子工業会(ZVEI)の臨時アンケート調査で分かった。ヴォルフガング・ヴェーバー専務理事は、煩雑な規制や

電機業界の新規受注2カ月連続減少

独電気電子工業会(ZVEI)が12日発表した同国電機業界の4月の新規受注高は前年同月を4.1%下回った。減少は2カ月連続。経済の世界的な低迷が影響している。物価を加味した実質ベースでは4カ月連続で前年同月割れとなった。

ビボも独でスマホ販売停止、特許訴訟での敗訴受け

中国のスマートフォン大手ビボ(Vivo)がドイツでの製品販売を停止した。特許訴訟でフィンランド競合のノキアに敗訴したためで、ビボの独サイト上には「ビボ製品は現在、残念ながらドイツで入手できません」と記されている。ノキアと

高齢者の割合22%、1950年の2倍以上に

ドイツの人口に占める65歳以上の高齢者の割合は2021年時点で22%に達したことが、連邦統計局の7日の発表で分かった。1950年時点では10%(旧東ドイツを含む)にとどまっており、70年強で2.1倍に高まった計算だ。平均

乗用車市場の回復続く、5月新車登録19%増に

ドイツ連邦陸運局(KBA)が5日発表した5月の乗用車新車登録台数は前年同月比19.2%増の24万6,966台となり、4カ月連続で拡大した。サプライチェーンのひっ迫緩和で受注残の消化が加速している。ただ、コロナ禍前の19年

機械業界の新規受注、4月は20%減に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が5日発表した独業界の4月の新規受注高は物価調整後の実質で前年同月比20%減と大幅に落ち込んだ。世界経済の低迷が反映された格好。VDMAのエコノミストは、改善の兆しはないと述べた。 国内受注

化学業界の景況感悪化、川下業界の低迷を反映

Ifo経済研究所が1日に発表した独化学業界の5月の景況感指数(DI)はマイナス11.1ポイントとなり、前月(-3.9ポイント)を約7ポイント下回った。今後の見通しを示す期待指数がプラス11.4ポイントからマイナス4.1ポ

バイオ企業の資金調達、2年連続で大幅減少

ドイツのバイオテクノロジー企業が2022年に調達した資金の総額は前年比38%減の8億1,200万ユーロと大きく落ち込んだことが、監査法人大手のアーンスト・アンド・ヤング(EY)が作成した2023年版『ドイツ・バイオテクノ

「永遠の化学物質」規制案を機械業界が批判

永遠に残る化学物質と呼ばれるPFAS(ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)の利用を原則禁止の方向で欧州連合(EU)が検討していることを、ドイツの機械業界が批判している。規制案が無修正で施行されると

車部品メーカーが低価格の産業用電力支持

国内で事業を展開する製造業者が低価格で電力供給を受けられるようにするというドイツ政府の方針を自動車部品メーカーや車体メーカーの70%が支持していることが、独自動車工業会(VDA)が24日に発表した最新の会員企業アンケート

ナミビアの巨大グリーン水素プロジェクトを独社などが受注

独再生可能エネルギー企業エネルトラーク(Enertrag)と英インフラ開発企業ニコラス・ホールディングスがナミビアに設立した合弁会社ハイフン・ハイドロジョン・エナジーは26日、ナミビアで計画されている巨大グリーン水素プロ

実質賃金が5四半期連続で減少

ドイツ連邦統計局が30日に発表した1-3月期の実質賃金は前年同期を2.3%下回った。名目賃金は5.6%増え、統計開始(2008年)後最大の伸びを記録したものの、インフレ率が8.3%に達したことから、実質がマイナスとなった

検索結果からの誤情報削除、立証義務は本人に

自らを批判した記事は内容が誤っているとして金融サービス事業を手がける夫婦が検索結果に当該記事が反映されないよう求め検索大手グーグルを提訴していた係争で、ドイツの最高裁である連邦司法裁判所(BGH)は23日、訴えを退ける判

建築許可が16年来の下落幅に、3月は-30%

ドイツ連邦統計局が17日に発表した3月の建設許可件数(増改築を含む)は前年同月比29.6%減の2万4,500件となり、2007年3月以来16年ぶりの大幅下落を記録した。建材費の高騰と金利上昇で需要が急速に冷え込んでいる。

不動産融資が半減

ドイツ抵当証券銀行連盟(vdp)は22日、加盟企業の1-3月期の不動産新規融資額が計256億ユーロとなり、過去最高を記録した前年同期(490億ユーロ)を47.8%下回ったと発表した。資材高騰や金利の急上昇が響いた格好だ。

JA全農・クボタ・BASFが実証試験、営農支援システム連携で

全国農業協同組合連合会(JA全農)とクボタ、独化学大手BASFは15日、JA全農とBASFが日本国内で開発・推進する栽培管理支援システム「ザルビオ・フィールドマネージャー」とクボタが開発・推進する営農・サービス支援システ

独スタートアップの資金調達、昨年は38%減少

ドイツのスタートアップ企業がベンチャーキャピタルから2022年に調達した資金の総額は15億5,700万ユーロで、過去最高となった前年(26億1,200万ユーロ)を38%下回ったことが、政策金融機関ドイツ復興金融公庫(Kf

電機輸出が好調、1-3月期12%増に

独電気電子工業会(ZVEI)が16日に発表した同国の1-3月期の電機製品輸出高は646億ユーロとなり、前年同期を11.8%上回った。業界の新規受注は3月に大きく落ち込んだものの、潤沢な受注残を背景に輸出は高い伸びが続いて

粗鋼生産が14カ月連続減少、4月は-3.8%に

独鉄鋼業界団体シュタールが17日に発表した4月の粗鋼生産高は前年同月比3.8%減の319万7,000トンとなり、14カ月連続で落ち込んだ。粗鋼生産はロシアのウクライナ侵攻を受けて昨年3月に減少へと転落。9月から今年1月に

洋上風力発電と海底送電で独・バルト3国が協業

ドイツとバルト3国の送電事業者は9日、バルト海での洋上風力発電と送電の分野で協業合意した。欧州の炭素中立実現とエネルギー安全保障に寄与するとしている。同様の取り決めは北海でも欧州9カ国が4月下旬に行った。国際協力の動きが

化学業界の状況なお厳しく、1-3月期の生産高1%減少

独化学工業会(VCI)が16日に発表した同国化学・製薬業界の1-3月期の生産高は営業日数・季節調整ベースで前期を0.9%下回った。減少幅は前期の5.0%から縮小したものの、本格回復の見通しは立っていない。マルクス・シュタ

1-3月期の機械輸出14%増加、北米向けは約30%の伸びに

連邦統計局のデータをもとにドイツ機械工業連盟(VDMA)が15日に発表した1-3月期の機械輸出高は前年同期比13.8%増の513億ユーロ(暫定値)と2ケタ台の伸びを記録した。サプライチェーンのひっ迫緩和で生産が増えたほか

ドイツ鉄道の50時間スト回避

ドイツ鉄道(DB)を対象に鉄道・交通労組EVGが予定していた計50時間のストライキが中止された。スト差し止めを求めてDBが起こした裁判で、フランクフルト労働裁判所の裁判官が和解交渉を提案し、両者が受け入れたためだ。 EV

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