ドイツの単身世帯数は2022年時点で4,090万世帯となり、全体の41%弱に上ったことが、連邦統計局の発表で分かった。1950年時点では同割合が19%にとどまっており、2倍以上に拡大した計算だ。人口に占める単身生活者の割合は6%強から3倍以上の20%強へと増えている。
一方、5人以上の世帯の割合は4%弱となり、50年(16%)の4分の1に縮小した。世帯の平均構成員数は3人から2人に減っている。
複数世帯(2人以上が同居する世帯)に占める3世代以上が同居する世帯の割合は1%未満だった。同統計を開始した1976年時点でも3%強にとどまっていたが、一段と減少。例外的な存在となっている。これに対し、夫婦世帯の割合は33%弱から39%、非婚・非親族世帯は2%弱から12%に拡大した。
単身世帯の内訳をみると、76年時点では寡婦・寡夫が全体の52%を占めた。22年にはこれが半分以下の25%に減少。未婚者は33%から51%に増えた。
消費支出に占める食品・飲料・たばこの割合(エンゲル係数に近い)は62/63年時点で37%に上っていた。21年にはこれが15%に低下している。一方、交通費は自動車の普及率拡大を背景に7%強から12%へと拡大した。自動車の世帯普及率は62年の27%から22年には78%に高まっている。