独電機業界、輸出は増加続く

独電気電子工業会(ZVEI)が19日に発表した同国の4月の電機製品輸出高は190億ユーロとなり、前年同月を7.0%上回った。業界の新規受注は3月以降、減少が続いているものの、潤沢な受注残を背景に輸出は高い伸びが続いている。輸入高は8.6%増の205億ユーロで、輸出を15億ユーロ上回った。

輸出を仕向け先地域別でみると、欧州が10.3%増の120億ユーロと好調だった。オランダ(39.0%増の14億ユーロ)、トルコ(17.1%増の3億100万ユーロ)、スペイン(13.1%増の6億8,500万ユーロ)、ポーランド(12.2%増の9億2,700万ユーロ)、フランス(10.4%増の12億ユーロ)で2ケタ台の伸びを記録。英国は1.2%増の6億7,100万ユーロだった。スイス(2.1%減の6億500万ユーロ)とイタリア(3.6%減の8億9,500万ユーロ)は減少した。

欧州域外向けは1.8%増の70億ユーロと小幅な伸びにとどまった。東アジア、東南アジアが全体的に振るわず、中国は5.3%減の19億ユーロ、韓国は1.0%減の2億6,300万ユーロ、マレーシアは6.1%減の1億9,900万ユーロ、シンガポールは9.0%減の1億6,900万ユーロへと落ち込んだ。ブラジル(27.0%増の1億4,300万ユーロ)、メキシコ(22.2%増の2億6,600万ユーロ)、インド(14.7%増の2億700万ユーロ)、米国(7.0%増の19億ユーロ)、日本(5.9%増の2億4,800万ユーロ)、台湾(3.3%増の2億7,500万ユーロ)は増加した。

1~4月の輸出高は前年同期比10.7%増の842億ユーロへと拡大した。輸入高は13.4%増の900億ユーロで、貿易収支は58億ユーロの赤字だった。

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