廃電池からリチウムをリサイクル、国の支援受け研究プロジェクト

化学大手の独エボニックは14日、使用済みのリチウムイオン電池からリチウムをリサイクルする研究プロジェクトに参加すると発表した。廃電池からニッケルとコバルトの高純度で再獲得する取り組みはすでに行われているものの、リチウムは技術的なハードルが高く遅れていることから、国の支援を受けて技術の確立を目指す。

「EarLi(電池セル生産のための使用済み車載リチウムイオン電池からの水酸化リチウム一水和物の抽出・精製)」という名のプロジェクトを、電池リサイクル事業者アキュレックを中心に行う。期間は3年。エコ研究所(ダルムシュタット)、アーヘン工科大(RWTH)冶金プロセス工学・金属リサイクル研究所(IME)も参加する。資金は500万ユーロ強で、連邦経済・気候省が一部を助成する。

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