ドイツ連邦統計局が20日発表した4月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価調整後の実質に営業日数・季節要因を加味したベースで146.8(暫定値)となり、前月を0.8%下回った。同指数の低下は2カ月連続。サプライチェーンのひっ迫緩和のほか、新規受注が減少していることが背景にある。2~4月も前の期の11~1月に比べ1.0%低かった。
4月の受注残高を地域別でみると、国内が0.5%、国外が1.1%の幅で減った。部門別では投資財が1.1%、消費財が0.9%減少。中間財は0.2%増加した。
業界別では構成比重の高い自動車・自動車部品が1.5%減と振るわなかった。船舶、鉄道車両、航空機など「その他の輸送機器」も0.9%落ち込んでいる。
受注残月(受注残高が売り上げの何カ月分に相当するかに換算)は前月の7.4カ月から7.3カ月に縮小した。部門別の内訳は投資財が10.3カ月(前月10.5カ月)、中間財が3.8カ月(3.8カ月)、消費財が3.5カ月(3.6カ月)となっている。