化学業界の景況感悪化、川下業界の低迷を反映

Ifo経済研究所が1日に発表した独化学業界の5月の景況感指数(DI)はマイナス11.1ポイントとなり、前月(-3.9ポイント)を約7ポイント下回った。今後の見通しを示す期待指数がプラス11.4ポイントからマイナス4.1ポイントへと下落したことが大きい。調査担当者は「景況感は化学のすべての主要川下業界でも悪化している」と述べ、需要の弱含みが背景にあるとの認識を示した。

サプライチェーンのひっ迫は緩和の方向に向かっている。原材料が不足しているとの回答は16.9%となり、2021年以来の水準まで下がった。

値下げを実施した企業は値上げを行った企業を大きく上回った。1月時点では値上げ回答が値下げ回答を上回っていた。エネルギー価格の大幅下落が反映されているもようだ。

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