実質賃金が5四半期連続で減少

ドイツ連邦統計局が30日に発表した1-3月期の実質賃金は前年同期を2.3%下回った。名目賃金は5.6%増え、統計開始(2008年)後最大の伸びを記録したものの、インフレ率が8.3%に達したことから、実質がマイナスとなった。実質賃金の減少は21年10-12月期から5四半期連続。

被用者の税金・社会保険料納付義務が免除された低賃金労働「ミニジョブ」の従事者では名目賃金が8.9%増えた。インフレ率を上回っていることから実質賃金も増えた計算だ。最低賃金の引き上げに伴いミニジョブの月収上限が昨年10月1日付で従来の450ユーロから520ユーロに引き上げられたことが背景にある。

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