ナミビアの巨大グリーン水素プロジェクトを独社などが受注

独再生可能エネルギー企業エネルトラーク(Enertrag)と英インフラ開発企業ニコラス・ホールディングスがナミビアに設立した合弁会社ハイフン・ハイドロジョン・エナジーは26日、ナミビアで計画されている巨大グリーン水素プロジェクトの請負契約を同国政府と締結した。計画から建設、運営までを引き受ける。製造した水素は国内で販売するほか、輸出も行う意向だ。

同プロジェクトはナミビアの国内総生産(GDP)に匹敵する100億ドルを投じてグリーン水素とその誘導体であるアンモニアを生産するというもの。計7ギガワット(GW)の風力発電、太陽光発電パークを設置して再生可能エネルギー電力を作り、容量3GWの電解槽で水素を生産する。2030年までにフル稼働体制に入ることを目指している。水素の生産能力は年200万トン。同社によると、サブサハラ最大のグリーン水素プロジェクトになる。

ドイツ政府は昨年3月、水素経済実現に向けてナミビア政府と協業協定を締結した。ナミビアで生産されるグリーン水素はその一部がアンモニアに変換されたうえで、ドイツに船舶で輸送される見通しだ。

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