ドイツ抵当証券銀行連盟(vdp)は22日、加盟企業の1-3月期の不動産新規融資額が計256億ユーロとなり、過去最高を記録した前年同期(490億ユーロ)を47.8%下回ったと発表した。資材高騰や金利の急上昇が響いた格好だ。
主力の住宅向けは49.2%減の170億ユーロに縮小した。金利など市場環境のほか、炭素中立実現に向けた断熱・暖房規制の強化も建設コスト膨張の大きな原因となり、需要の冷え込みを加速させている。投資回収のハードルは高く、機関投資家は慎重だ。
業務用不動産向けの新規融資額は93億ユーロで、前年同期を45%割り込んだ。
融資残高は0.4%増の9,983億ユーロに拡大している。