粗鋼生産が14カ月連続減少、4月は-3.8%に

独鉄鋼業界団体シュタールが17日に発表した4月の粗鋼生産高は前年同月比3.8%減の319万7,000トンとなり、14カ月連続で落ち込んだ。粗鋼生産はロシアのウクライナ侵攻を受けて昨年3月に減少へと転落。9月から今年1月にかけては減少幅が2ケタ台に達していた。今年3月以降は比較対象である前年同月の水準が低いというベース効果もあり、減少率が小さくなっている。

4月は高炉鋼が2.45%減の226万トン、電炉鋼が7.2%減の93万7,000トンとともに落ち込んだ。銑鉄は3.4%減の207万1,000トン、熱間圧延鋼材は7.2%減の273万トンだった。

1~4月の粗鋼生産高は1,235万4,000トンで、前年同期を5.9%下回った。高炉鋼が2.9%減の873万9,000トン、電炉鋼が12.4%減の361万5,000トンに後退。銑鉄は1.8%減の814万2,000トン、熱間圧延鋼材は6.5%減の1,089万4,000トンだった。

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