独電気電子工業会(ZVEI)が16日に発表した同国の1-3月期の電機製品輸出高は646億ユーロとなり、前年同期を11.8%上回った。業界の新規受注は3月に大きく落ち込んだものの、潤沢な受注残を背景に輸出は高い伸びが続いている。輸入高は15.0%増の685億ユーロで、輸出を39億ユーロ上回った。
輸出を仕向け先国別でみると、米国は21.0%増の63億ユーロとなり、中国を抜いて約7年ぶりに1位となった。中国は2.4%減の62億ユーロで2位に転落した。
3位から10位まではすべて欧州諸国が占めた。9位のチェコ(6.6%減の26億ユーロ)を除いてすべて増加。4位オランダ(29.7%増の38億ユーロ)、5位イタリア(12.8%増の32億ユーロ)、6位ポーランド(13.2%増の29億ユーロ)、7位オーストリア(18.7%増の28億ユーロ)は2ケタ増となった。
仕向け先地域では南米が36.7%増の17億ユーロ、北米が20.2%増の67億ユーロと特に大きく伸びた。足元の欧州は11.4%増の410億ユーロで、ユーロ圏は15.8%増の219億ユーロだった。アジアは中国の低迷が響き5.8%増の136億ユーロと伸び率がやや小さかった。
3月の輸出高は前年同月比10.2%増の228億ユーロとなり、過去最高を更新した。輸入高は11.6%増の228億ユーロで、電機製品の貿易収支はトントンとなった。