ドイツ連邦統計局が19日発表した3月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価調整後の実質に営業日数・季節要因を加味したベースで148.0(暫定値)となり、前月を1.3%下回った。同指数の減少は2カ月ぶり。サプライチェーンのひっ迫緩和を背景に過去最高となった昨年8月(152.0)以降、緩やかな低下傾向が続いている。
受注残高を地域別でみると、国外が1.2%、国内が1.4%の幅で減った。部門別では投資財が1.4%、中間財が1.3%減少。消費財は0.3%増加した。
業界別では自動車・自動車部品が2.5%下落したのに対し、金属製品は2.5%増えた。
受注残月(受注残高が売り上げの何カ月分に相当するかに換算)は前月の7.5カ月から7.4カ月に縮小した。部門別の内訳は投資財が10.5カ月(前月10.7カ月)、中間財が3.8カ月(3.8カ月)、消費財が3.6カ月(3.5カ月)となっている。