余白一滴

コロナワクチンの2度目の接種を先日、ようやく受けた。翌日は筋肉・関節痛、倦怠感といった典型的な副反応が出たが、鎮痛剤で緩和できた。交通事故などで急死でもしない限り、9月中旬には接種完了者となる。一歩前進である。

筆者が接種を完了した時点で、ドイツの接種率(人口比)は約60%に上っていた。優先接種の対象となる60歳にもうすぐ手の届きそうな年齢だが、接種希望者のなかでの順番は最後尾に近くなった。欧州に比べ接種が遅れているとされる日本に住む知人・友人の多くも筆者より先に接種を完了しており、何となく予想していたことと現実の大きなズレを感じた。感覚というのは当てにならないと再認識した。

2度の接種を受けたことで重症化と死亡のリスクは大幅に低下した。ただ、感染力の高いデルタ株が流行していることから、生活自体は基本的にこれまでと変わらない。「ロングコービット」のリスクがある以上、慎重な行動を継続しなければならない。レストランやコンサートはお預けであり、せっかく取得した「EUデジタルCOVID証明書」を使う機会はブースター接種を受けるまで恐らくないだろう。ブースターの壁を突破する「スーパー変異株」が出現しないことを願っている。

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