ポストコロナ需要と言うにはまだ早いかもしれないが、デニムの販売が増えているという。リーバイスのチップ・バーグCEOによると、新しいサイズを購入する人が全体の25%を超えているとのこと。この数値が妥当かどうかは分からないが、服のサイズが合わなくなった人が多いのは確かだろう。
狭義の「ステイホーム」を1年以上、忠実に実行すれば、強い意志を持って筋トレを続けるか、食事の量を運動量の減少に合わせて減らすかしない限り、太るのは避けられない。ストレスでアルコールの量や間食が増えたのであれば、ましてやである。
これとは反対に早朝や昼間にジョギングをする勤労世代や若者も増えた。在宅勤務などで時間の融通が利くようになったことをうまく利用しているのだろう。脂肪が筋肉に変わったり、代謝が上がれば、当然ながら体は引き締まる。
筆者は膝への負担が大きいジョギングは見合わせたが、代わりに自転車に乗るようになった。それから1年以上が経った現在、一部のデニムでサイズが合わなくなっている。太ももが太くなり、尻の上部が出っ張ってきたほか、下腹がへこんだのである。歩いているとズボンがずり落ちそうになる。
ひと段落したら衣料品店に行って何本か購入しなければならないだろう。服はお気に入りを長く着る方針なので、一部のズボンがはけなくなってしまったのは残念だが、景気回復に寄与できると思い直すことにした。