トルコ初の港湾クレーン遠隔操作システムが稼働

●港湾管理会社DPワールドが運営、労働災害防止が目的

●電動のコンテナクレーンとトランスファークレーン各8基が対象

トルコ西部イズミル湾のヤルムジャ港で、同国初のクレーン遠隔操作システムが稼働した。ドバイに本拠を置く港湾管理会社DPワールドが運営するもので、労働災害防止に向けた「ゼロトレランス」プロジェクトの一環だ。

遠隔操作が可能になったのは、電動コンテナクレーンと電動トランスファークレーン各8基。DPワールドによれば、最新技術の導入は、安全対策強化だけでなく、作業の効率化にも役立つ。また、遠隔操作の導入で港湾内における作業人員も少なくなり、間接的に事故の危険を縮小できる。

DPワールドは2018年以来、安全対策の一環として「ゼロトレランス」プロジェクトに取り組んできた。その結果、ヤルムジャ港の休業災害(LTI:事故のため、翌日に作業員が勤務できない状況)は半減したという。

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