光触媒を利用したコーティングソリューションを提供する。酸化チタンに紫外線が当たることで生じる光触媒特性を利用し、病原体など有害物質を分解して物体表面への付着を防ぐ高耐久性のコーティング技術を開発している。材質を選ばずコーティングが可能で、病院や公共交通機関をはじめ、教育機関、スポーツ施設、大手企業、ショッピングモールなどで採用実績がある。
コーティング剤は通常の洗浄で除去されず、最長で1年間、病原菌の付着を防ぐ。殺生剤ではないため、欧州連合(EU)の殺生物性製品規則(BPR)「528/2012 EU」の規制を受けない。
このほど、建物の外壁に塗布することで大量の大気汚染ガスを吸収できる新製品を英国で発売した。同製品は1平方メートルの塗装面で1日当たり最大222ミリグラム(mg)の窒素酸化物(NOx)を吸収できる。外壁だけでなく、アスファルトの地面、車、のぼりなどのバナー、液晶ディスプレイ(LCD)などにも使用が可能。英新興企業のClean Air Global Ltdとの合弁会社を通じ、すでに複数のプロジェクトを受注している。
2014年の設立。新型コロナ禍の2020年には自社のコーティングシステムが新型コロナウイルスに対し有効なことを証明した。昨年末にはハンガリー輸出入銀行などが設立したコロンバス・プライベートエクイティファンドから7億5,000万フォリント(約200万ユーロ)の投資を獲得。今年4月にはハンガリーのセゲド大学が運営するインキュベーター内に研究開発拠点を開設している。
これまでに20カ国以上に進出し、13万平方メートルの面積と900台以上の車両に対しコーティング処理を行っている。2021年の売上高は3億3,600万フォリント、利益は3,000万フォリント(約8万ユーロ)だった。(1HUF=0.41JPY)
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