セルビアが科学技術パーク拡充、EBRDから8,000万ユーロの融資

●既存のパークは受け入れ余地が限られるため、新たに設置する

●国内各都市に整備し、企業によるイノベーションを促す

セルビアは欧州復興開発銀行(EBRD)から8,000万ユーロの融資を受け科学・技術パーク(STP)を拡充する。同行の16日の発表によると、既存のSTPの拡張と併せ、ニシュ、チャチャク、クルシェヴァツ、ベオグラード(「BIO4」キャンパス内)などの都市に新設する。国内の企業が最先端の施設や設備を利用し、イノベーションを起こしやすくする狙いがある。同国の科学・技術開発・イノベーション省が個別のプロジェクトを実施する。

各STPは研究開発(R&D)に必要な最新設備を備え、コワーキングスペースやオフィス、立ち上げ間もない事業の成長を支援するサービスなどを提供する。オフィスは主に、イノベーションと新技術の開発に取り組む中小企業や新興企業、個人に貸し出す。

セルビアにはすでに4つのSTPと1つのインキュベーターがあり、約180社が拠点を置く。既存のSTPは満杯に近い状態で、新たな企業の誘致や受け入れ余地は限られている。EBRDで西バルカン地域を統括するマッテオ・コランジェリ氏は、「新たなSTPの整備は、イノベーティブな新興企業の活動や、セルビアの成長のために重要なビジネスインフラの提供、起業家精神の維持のために役立つ」と述べた。

上部へスクロール