●吸収性縫合糸を年間10万キロメートル生産する計画
●欧州は世界の縫合糸需要の3割を生産している重要地域
韓国のサムヤン・バイオファーマのチョ・ヘリョン米国子会社社長は7日、ハンガリーのブダペスト郊外ゲデレーで13日に新工場の開所式を行うと発表した。以前の発表によると、投資額は350億ウォン。吸収性縫合糸を年間10万キロメートル生産する計画だ。
チョ社長はハンガリーを選んだ理由について、欧州連合(EU)域内に位置し、物流面で地の利があると話した。また、欧州が世界の縫合糸需要の3割を生産している重要地域であると指摘した。
吸収性縫合糸はサムヤン・バイオの医療品事業の45%を占める主力商品で、その輸出比率は95%に上る。仕向け先の内訳で欧州が45%を占めていたことから、現地生産に乗り出す判断を下した。
サムヤン・バイオは2020年から美容外科で行われるスレッドリフト用の吸収性縫合糸の供給も開始。先月25日には独自開発の美容外科向けポリカプロラクトン(PCL)素材「Lafullen」の中国輸出に向けて現地の杭州壹芯控股集団と提携を結んだ。