ポーランド労働省、最低賃金16.7%引き上げを提案

●2段階に分け、4,200ズロチ(約927ユーロ)に引き上げる提案

●最低賃金の対象となる就労者は約300万人に上る

ポーランド家族・労働社会政策省はこのほど、2024年の最低賃金を4,200ズロチ(約927ユーロ)に引き上げることを提案した。引き上げは1月1日付と7月1日付の2段階に分けて実施する。賃上げ率はここ数年で最大の16.7%となる。

同国の最低賃金は今年1月1日、昨年の3,010ズロチから3,490ズロチ(約770ユーロ)に上昇した。7月には3,600ズロチ(約794ユーロ)に引き上げられる予定。最低時給は1月1日からが22.80ズロチで、7月からは23.50ズロチとなる。政府の推定によると、最低賃金の対象となる就労者は約300万人に上る。

ウクライナ戦争の影響を受け、同国でも物価の高騰が続いている。インフレ率は今年2月に前年同月比で18.4%まで上昇し、過去25年間で最高の水準に達した。4月は14.7%まで下がったものの依然として高率だ。(1PLN=32.94JPY)

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