●カメラが両目の6ポイントの位置を測定し、まばたきの間隔も計測
●頻度が多くなるとアラートが流れ、LCD画面にも警告表示
アンカラのバシュケント大学の学生が居眠り運転による事故を防止するシステムを開発した。車内に設置されたカメラが運転手の目の動き、開き具合、まばたきの頻度などを監視し、眠気をもよおしたと判断すると音や液晶ディスプレイ(LCD)画面で警告する仕組み。
このシステムは、電子工学部の学生3人がトルコ科学技術研究会議(TUBITAK)の支援のもと、教員に相談しながら開発に取り組んだ。学生の一人、アユス・ドーア・デミルハン氏によると、車内のカメラがドライバーの両目の6ポイントの位置を測定し、まばたきの間隔を計る。頻度が多くなると注意をうながす声が流れ、LCD画面にもメッセージが表示される。
デミルハン氏は開発の動機として、「現実の社会で何か人の役に立つものを作りたい」というのがスタートだったと話す。長時間勤務後に帰宅中の医師や、長距離ドライバーなどが居眠り運転で事故を起こし、死傷者が出るようなケースを減らせれば、人を助けられると考えて取り組んだという。