セーレンがハンガリー工場を開所、自動車用合皮シート材を生産

●欧州初の生産拠点、同地の需要増加に対応する狙い

●施設面積2万6,000平方メートル、生産能力は月40万メートル

セーレンは5月30日、ハンガリー南西部のペーチで自動車用合皮シート材工場の開所式を行った。同社にとり欧州初の生産拠点で、同地の需要増加に対応する狙いがある。新規雇用は170人。同国のシーヤールト外務貿易相によると、投資額150億フォリント(4,030万ユーロ)のうち45億フォリントを政府が助成した。

新工場は敷地面積が23万平方メートル、施設面積が2万6,000平方メートル。生産能力は月40万メートルで、環境性能の高い合皮製品「クオーレ(QUOLE)」を生産する。以前の発表によると、売上高は2023年に約88億円、24年には約110億円を見込む。

セーレンはハンガリー工場を足掛かりに欧州市場での地歩を固め、世界規模での事業拡大につなげる方針だ。工場の設置に先立ち、ブダペストに完全子会社「セーレン・ハンガリー」を設立した。(1HUF=0.40JPY)

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