●大地震の被害からの復興を支援するため低金利を維持する
●4月インフレ率はベース効果により前月から6.83ポイント低下
トルコ中央銀行は25日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を8.5%に据え置いた。金利据え置きは3会合連続で、市場の予想通り。2月に発生した大地震の被害からの復興を支援するため低金利を維持する。
同国のインフレ率は4月に43.68%となり、3月(50.51%)から6.83ポイント低下した。比較対象となる前年同月のインフレ率が69.9%と高水準だったことによるベース効果が大きい。
中銀は声明で、被災地域の経済活動が予想よりも早く回復しており、引き続き支援的な金融環境を優先するため据え置きを決めたと説明。現在の金融政策は震災からの復興を支えるのに十分だと強調した。
また、インフレ鎮静化に向け、外貨の保有比率を減らして通貨リラへの移動を促し、通貨を下支えする「リラ化戦略(リライゼーション)」をやり通す意向を繰り返した。