仏ミシュランがロシア撤退、現地代理店に子会社売却

●今回の取引により同国事業から完全撤退する

●現地工場はグループ売上高の2%、生産数の1%に過ぎない

仏タイヤ大手のミシュランは26日、ロシア事業を現地販売代理店のパワー・インターナショナル・タイヤに売却する手続きが完了したと発表した。ミシュランはロシアのウクライナ侵攻を受け、昨年3月15日からロシア事業を停止していた。今回の取引により同国事業から完全撤退する。

現地子会社のミシュラン・ロシア・タイヤ・マニュファクチャリング・カンパニー(MRTMC)と、カムソ(Camso)CISをパワー・インターナショナル・タイヤに100%譲渡した。同社はモスクワ近郊のダヴィドヴォ工場の従業員を中心に250人を継続雇用する。

ミシュランは1997年にロシアへ進出した。国内で約1,000人を雇用し、そのうちダヴィドヴォ工場が750人を占める。同工場の年間出荷数は最大で200万本。グループ売上高の2%、生産数の1%に過ぎない。

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