●生産コスト低下による競争力強化と、周辺地域での販売が狙い
●ロシアはエチオピアと多方面で協力を強化する方針
ロシアの自動車メーカーが東アフリカでの生産を検討している。『イズベスチヤ』紙がエフゲニ・テレキン在エチオピア・ロシア大使への取材をもとに23日付で報じた。現在、その可能性について議論されているという。生産コスト低下による競争力強化だけでなく、東アフリカおよび中東、南アジア市場での販売も狙いのようだ。
ヴャチェスラフ・ヴォロージン・ロシア下院議長とアガネフ・テシャガ・エチオピア連邦院議長は、これに先立つ19日に会談し、議会間協力の強化、貿易拡大などについて話し合った。ヴォロージン議長によると、ロシア企業は鉱業、エネルギー、運輸、建設、農業などの分野でエチオピア企業と長期的に提携することに関心を示している。
テレキン大使はロシアとアフリカの貿易高が拡大し、昨年は180億米ドルに達したと指摘した。ロシアのエチオピアからの主要輸入品はコーヒー。一方で、同国への輸出の半分以上は小麦が占める。このほか、石油・紙製品も輸出している。