中国上海エナジー、ハンガリーのセパレータフィルム工場がまもなく完成

●施設面積9万7,000平方メートルの工場は年内に稼働予定

●同社のベースフィルムの総生産能力は約12%拡大する見込み

中国のバッテリー部品メーカー、上海エナジー(上海恩捷新材料科技・Semcorp)はこのほど、ハンガリー東部デブレツェンで建設中のリチウムイオン電池用セパレータフィルム工場がまもなく完成し、年内に稼働を開始する予定だと発表した。同社が国外に工場を設けるのはこれが初めて。投資額は3億4,000万ユーロに上る。

新工場は敷地面積19ヘクタール、施設面積9万7,000平方メートル。中国国内から従業員約100人を派遣する。現在、年間35億平方メートルのベースフィルムの総生産能力は新工場の稼働で約12%拡大する見込み。同社は2025年までに世界市場シェアを50%に引き上げる目標を掲げる。

上海エナジーはLG化学、パナソニック、サムスンSDI、比亜迪股有限公司(BYD)、SKイノベーションなどと取引がある。ハンガリーには顧客を含むバッテリー、自動車メーカーが多く進出していることが工場設置の決め手となった。

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