中国EVEエナジー、ハンガリーに電池工場を設置

●独BMWの現地EV工場に供給するとみられる

●EV用円筒型バッテリーの年産能力は28GWh

中国のリチウムイオン電池大手EVEエナジー(恵州億緯鋰能)はハンガリー北西部のデブレツェンに工場を設置する。Eモビリティ専門サイト「エレクトライブ」が10日、同国のシーヤールト外務貿易相の発表として伝えた。電気自動車(EV)用円筒型バッテリーを生産し、独BMWの現地EV工場に供給するとみられる。投資額4,000億フォリント(約10億ユーロ)のうち、140億フォリントを政府の助成で賄う。

EVEエナジーの工場は敷地面積が45ヘクタールで、BMWのサプライヤーに確保されている工業団地内に建設される。年産能力は28ギガワット時(GWh)。2026年に稼働を開始し、1,000人以上を雇用する予定。同社初の欧州工場となる。

BMWはデブレツェンで完全電気自動車(BEV)専用プラットフォームを採用した次世代の主力モデル「ノイエ・クラッセ」を25年から生産する。昨年11月には工場に高電圧バッテリーの組み立て施設を併設すると発表。第6世代の円筒形バッテリーセルを採用する計画を明らかにしていた。EVEエナジーはエンビジョンAESC、中国のCATLと並び、同社のバッテリーセル調達先に指名されている。(1HUF=0.39JPY)

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