電動ハイパーカーのリマックグループ、ESS市場に参入

●新ブランド「リマック・エナジー」を通じ展開する

●製品は25年から量産開始、年産量は10GWh以上

クロアチアの高級電気自動車(EV)メーカー、リマック・アウトモビリ傘下のリマック・テクノロジーは4日、新ブランド「リマック・エナジー(Rimac Energy)」を立ち上げ、定置型エネルギー貯蔵システム(ESS)市場に参入すると発表した。リマックが培ってきたEV駆動システムの「エンジニアリング哲学と設計ノウハウ」を応用し、競争力のある製品を展開する。試験事業を経て、2025年から量産を開始する予定。

リマック・エナジーはエネルギーロスを最大50%、設置面積を最大40%減らす製品を開発した。競合の製品と比べ、寿命の延長、冗長性の確保、競争力のあるコストなどの利点があるという。

すでに大手再生エネ企業との間で、太陽光および風力発電所に同ブランドのESSを設置する試験事業が進行中だ。試験用のシステムは今年末までに完成し、24年に設置される予定。25年からはクロアチア国内にあるリマック拠点での量産が決まっており、年産量は10ギガワット時(GWh)以上を見込んでいる。

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