農家向けに害虫となる昆虫の監視プラットフォームを開発している。従来のフェロモントラップに人工知能(AI)技術を組み合わせ、リアルタイムのデータを収集して害虫の動態を予測することで、農家に対し農薬の使用を最適化できるような洞察を提供する。
畑に設置したトラップが日々変動する昆虫の種類と数のデータを集め、害虫の個体数の正確な予測を導出し、防除のためのポイントを提供する。それにより農家は適切なタイミングで効率的な作業を行うことが可能になり、農薬の使用を抑えつつ作物の質の向上が見込めるようになる。システムの監視機能は180種類以上の昆虫に対応しており、月額10ユーロからサービスを利用できる。
同社は2019年の設立。今年4月には欧州復興開発銀行(EBRD)が開催したアグリテックスタートアップのコンペティション「EBRD AgVenture」で、優勝企業3社のうちの1社に選ばれた。同コンペティションは起業間もないアーリーステージ段階のアグリビジネスの支援を通じ、食料の生産効率や気候変動、包括的なバリューチェーンの構築など、食料システムが直面している主要問題に取り組むことを目指している。
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