●対象23カ国のうちマイナス成長はハンガリー(0.5%減)のみ
●地域のインフレ率は今年も高水準となる見込み
ウィーン国際比較経済研究所(WIIW)が4月26日発表した最新の経済予測によると、東欧の欧州連合(EU)加盟国は今年の経済成長率が平均1.2%となり、ユーロ圏の0.5%を大きく上回る見通しだ。中欧4カ国が0.6%にとどまる一方、西バルカン諸国は2%と健闘する。トルコは2.6%。対象となった23カ国のうち、マイナス成長はハンガリー(0.5%減)のみとなる。ロシアは0%、ウクライナは1.6%だが、戦況によって大きくぶれる可能性がある。
今年もインフレ率は高水準となる見込みだ。エネルギー価格が低下するものの、ほぼ全ての国でコアインフレ率(価格変動の大きい食品・燃料を除いた物価上昇率)が2ケタとなるなど、全般的な値上がりが感じられる年となる。