●低電圧・高電圧の電気ヒーターと電子制御装置を製造する
●ヒーターの年産能力は2025年以降に約240万台となる見込み
独自動車部品大手のエバスペヒャー(Eberspaecher)は4月25日、ブルガリア北部ルーマニア国境近くのルセで工場の建設を開始した。電気自動車(EV)の暖房用電気ヒーターの需要が高まり、欧州で受注が非常に堅調なことから、生産能力を増強する。今年秋までに完成し、来年初頭に稼働を開始する予定。従業員数は当初約180人で、数年後に500人に増やす。
新工場の立地はルセ市のスラティナ工業地区で、敷地面積は約5万3,000平方メートル、建物面積は1万7,000平方メートル。生産に加え、物流やオフィス機能も備えた複合施設を整備する。低電圧・高電圧の電気ヒーターと電子制御装置を製造し、主に欧州市場向けのEVとプラグインハイブリッド車(PHV)用に供給する。ヒーターの年産能力は2025年以降に約240万台となる見込み。
同社は高い需要を満たすため、新工場が完成するまでの暫定措置として、今年1月から敷地内の仮施設で生産を行っている。