ベトナム、チェコからの軍備調達を検討

●ロシア製が兵器の8割を占める現状を改める政府戦略に沿うもの

●旧ソ連型装備に精通したチェコのノウハウを活かす

ベトナムがチェコからの軍備調達を検討しているもようだ。ロシア製が兵器の8割を占める現状を改める政府戦略に沿うもので、旧ソ連型装備に精通したチェコのノウハウが求められているという。ロイター通信が24日、チェコ政府筋の情報として独占報道した。

ペトル・フィアラ首相は20~22日、東南アジア外遊の一環としてベトナムを公式訪問した。産業持ち株会社のチェコスロバク・グループ(軍用車両、軍用航空機、レーダー、弾薬など)、銃器のコルトCZ(旧CZG)、防衛・航空関連商社オムニポール、弾薬メーカーのSTVグループの代表も同行した。

オムニポールは、子会社エアクラフト・インダストリーズが生産する小型貨物機「L 410 NG」について、ベトナムの兵器調達局関係者と会談した。STVグループとチェコスロバク・グループも、旧ソ連製の戦車、装甲車の近代化で当局と意見を交換した。両社は、交換部品や保守サービスも合わせて供給することを視野に入れている。コルトCZは火器供給について協議した。

オムニポールは、ベトナムだけでなくインドネシアとフィリピンでも、空軍基地・民生空港へのデュアルユース・レーダー導入について話し合いを持ったという。

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