トルコがホウ素の加工能力を増強、3工場設置に5億リラ

●トルコのホウ素埋蔵量は世界の約73%を占める

●大統領は初の国産電気機関車「E5000」の生産にも言及

トルコのエルドアン大統領は18日、中西部のエスキシェヒルで行われたホウ素の加工工場の開所式に出席し、同地にさらに3つのホウ素加工工場を建設する計画を発表した。これにより、ホウ素を含んだ鉱石の処理能力を当初の年間1,200トンから57万トンまで引き上げる。総投資額は5億100万リラ(約2,400万ユーロ)に上る見込み。

トルコは国内に世界最大のホウ酸塩鉱床を擁し、世界のホウ素埋蔵量の約73%を占めている。先月には北西部のバンドゥルマで、同国初のボロンカーバイド(B4C/炭化ホウ素)工場が開所した。政府は以前から国産品の高付加価値化を図っており、同工場設置もその戦略の一環。

エルドアン大統領はまた、トルコ初の国産電気機関車である「E5000」について、すでに組み立ては完了しており、試験と認証が今後、行われる見通しを明らかにした。同機関車はエスキシェヒルの工場で、今後10年間で必要となる500台が生産される予定だ。将来的には輸出も視野に入れる。(1TRY=6.91JPY)

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