●「ギガチャット」はユーザーを限定し試験的に運用
●ロシア語を「インテリジェント」に運用できるという
ロシア銀行最大手のズベルバンクは24日、米オープンAIの対話型人工知能(AI)「チャットGPT」と同様の機能を持つ「ギガチャット(GigaChat)」のサービスを開始したと発表した。まずはユーザーを限定し試験的に運用する。
チャットGPTやギガチャットのようなAIチャットボットは、人間の脳の神経回路を模したニューラルネットワークに基づく自己学習型のAI技術が基になっている。ズベルバンクによると、ギガチャットは「会話をしたり、メッセージを書いたり、ユーザーの質問に答えたりする」だけでなく、「コードの記述」や「説明から画像を作成する」事も可能。ロシア国外のAIチャットボットよりも、ロシア語環境における「インテリジェントなコミュニケーション」において優れているという。
ズベルバンクは近年、テクノロジー企業への転身に多額の投資を行ってきた。ウクライナへの軍事侵攻を受けて対ロ制裁が科される中、先端技術の内製化はますます重要になっている。