スウェーデンのEMS企業ノート、ブルガリア同業を買収

●欧州顧客に近い地域でコストを抑えた生産態勢を整える

●東欧の工場は2カ所に増加

電子機器受託製造サービス(EMS)を手がけるスウェーデンのノートは13日、ブルガリアの同業ATMエレクトロニクスの全株式を約3,600万スウェーデンクローナ(318万ユーロ、債務差し引き後ベース)で取得したと発表した。欧州顧客に近い地域でコストを抑えた生産態勢を整える戦略の一環だ。今回の買収で、東欧の工場は2カ所に増える。

ATMエレクトロニクスはソフィアに本社を構え、南西部ペトリフで工場を操業する。地元企業のほか、スイスABBなど国際大手とも取引がある。材料の加工にサービスを絞っており、年商規模は約4,000万クローネ(354万ユーロ)。営業利益率は8%前後だ。

ノートは、欧州における電子機器生産サービス需要が力強い成長を続けるとの予測に立ち、ATMエレクトロニクスでの増産のチャンスが大きいと読む。また、サービスをプリント基板アセンブリ(PCBA)や一括請負(ターンキー)へ広げ、事業拡大を図る方向だ。

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