●フォトマスはスマホを向けるだけの数学計算アプリを開発
●競争上の問題がなく、無条件の認可に
欧州委員会は3月28日、米グーグルがクロアチアのエドテック企業フォトマス(Photomath)を買収する計画を承認したと発表した。競争上の問題がないことから、無条件の認可となった。
数学計算アプリとして知られるフォトマスの同名アプリは2019年にサービスを開始した。活字や手書き画像のテキスト部分を認識して文字データに変換する光学式文字認識(OCR)を使い、スマートフォンのカメラでスキャンした計算式について解説と解答を提示する。スマホのカメラを問題に向けるだけで答えが得られる手軽さに加え、新型コロナ禍で自宅学習が増えたこともあり、利用者が急増している。
グーグルは2022年5月、フォトマスと買収で合意していた。欧州委は審査の結果、グーグルもフォトマスと同様の事業を手がけているが、同分野での両社を合わせたシェアは小規模で、多くのライバル企業も存在することから、買収に競争上の問題はないと判断した。
フォトマス社ホームページ
https://photomath.com/