●同計画はEUが進める脱炭素化の一環で、期間は5年
●バルト海沿岸9カ国から44企業が参加し、今夏の始動を目指す
フィンランドとエストニアに水素産業の集積地を構築する「バルティックシーH2」プロジェクトの準備が進められている。欧州連合(EU)が進める脱炭素化の一環で、期間は5年。投資総額3,300万ユーロのうち2,500万ユーロを欧州連合(EU)からの助成でまかなう予定だ。
フィンランド国営のガスグリッド・フィンランドによると、「バルティックシーH2」プロジェクトはフィンランド南部とエストニアに統合的な水素産業集積地を創設するのが狙い。これにより、二酸化炭素(CO2)の排出減、エネルギー自給率の向上を見込む。まずはEUからの資金調達に向けた準備を進め、この夏にプロジェクトを始動させたい意向だ。
プロジェクトを運営する企業連合には、フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンのバルト海沿岸9カ国から44企業が参加する。ガスグリッドとコンサルティング機関CLICイノベーションが調整役を務める。