チェコ・フードテックのミウェリー、微細藻類を用いた試作品が完成

●培養豚肉の25年の市場投入を目指し、資金を調達する計画

●培養で得られた細胞のみを用いるため倫理的な懸念がない

チェコのフードテック企業ミウェリー(Mewery)が微細藻類を用いた培養豚肉の商品化に向けて試作品を完成させた。2025年の市場投入を目指し、今年、新たに資金を調達する計画だ。

ミウェリーは2020年の創業。ウシ胎児血清(FBS)の代わりに植物プランクトンなどの微細藻類(固体の識別に顕微鏡が必要な藻類)を用いた豚肉の培養技術を開発した。この技術を用いると培養コストを大幅に抑えられるほか、ビタミンや抗酸化物質、ミネラル、食物繊維、必須脂肪酸といった栄養素がより多く含まれる製品を作れるという。

今回の試作品は、培養豚肉75%、微細藻類25%から成る。植物由来の代替プロテインではなく、培養で得られた細胞のみを用いている。このため、倫理的な懸念もない。

ミウェリー社ホームページ

https://www.mewery.io/

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