風力発電向けロボットソリューション開発 Aerones(ラトビア)

ロボットを利用した風力発電機の予知保全サービスを提供する。地上からの遠隔操作ロボットがブレードやタワーの亀裂などの損傷を検査し、データを地上に送信して操縦者による保守作業を可能にする。このほど実施したシリーズAラウンドでは3,000万ドルを調達。現場の作業チーム数を増やすとともに、アフリカと豪州への本格進出、新サービスの市場投入、技術開発や販促事業の強化に振り向ける。

風力発電機メンテナンスロボットの市場規模は2028年までに500億ドルに達すると見込まれている。同社のロボットは特許取得済みのモジュラー式で、メンテナンスの作業に応じて複数種類を運用する。提供サービスは◇外部およびブレード内部の目視や超音波による検査◇雷保護、塗装、疎氷性コーティングなどブレードとタワーのメンテナンス◇ブレード前縁部の修理――など包括的な内容だ。同社によると、ロボットを使うことで、人力による作業と比べ最大で6倍速く、効率性も40%高まる。悪天候でも作業可能なのも長所だ。

同社は2019年からサービスを開始した。従業員数は120人以上。欧州および南北両アメリカを中心に、19カ国で5,000のタービン、1万2,000枚のブレードにサービスを実施した実績があり、世界の風力発電の容量ベースで約半分にサービスを提供している。ネクステラ、ゼネラル・エレクトリック(GE)、ベスタス、エネル、シーメンス・ガメサなどの世界大手を顧客に持つ。

Aerones

Vestienas 32, 1035 Riga, Latvia

Tel: +371 2809 0999 info@aerones.com https://aerones.com/

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