テナントビルや集合住宅を対象に、建物内のスペースのサービスを充実させて全体の付加価値を高めるスペース・アズ・ア・サービス（SPaaS）のプラットフォームを開発運営している。「その建物」の利用により生まれる独自の体験（テナント・エクスペリエンス）をデジタル技術で向上させることで、オーナーに対しては物件の競争力を高めるとともに、入居者に対しては「そこ」ならではの利便性や快適性を実感できるようにし、双方にメリットをもたらす。今年5月のラウンドでは800万ユーロを調達。資金はスカンジナビア、英国、ベネルクス3国、ドイツ・オーストリア・スイス（DACH）地域における事業拡大に振り向ける。
同社のソリューションは、従来型のオフィステナントのシェアサービスに加え、商業施設や一般住居もSPaaSの対象に含めているのが特徴。施設の予約・支払いやコミュニティ、イベント、アメニティサービスなどの機能をオールインワンで盛り込んでおり、ユーザーは専用アプリを通じて一元的に利用できる。IoT（モノのインターネット）やスマートビルディングなどのシステムとの統合も可能だ。
2016年の設立。プラハのほか、ロンドン、ニューヨーク、ミュンヘンにオフィスを構える。スタッフ数は53人。同社のサービスは世界18カ国・200以上の施設で利用されている。
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