昆虫食ソリューション開発 Divaks(リトアニア)

食品業界向けに昆虫タンパク質製品を開発している。食品用途に最適とされるミールワーム※を原料に、栄養価と機能性に優れた高品質な昆虫由来素材を提供する。原料の飼育・繁殖から製品化までを行う垂直統合型の事業モデルが特徴。このほど実施したラウンドでは300万ユーロを獲得しており、他の企業と協力して昆虫由来成分のさらなる研究開発を行う方針だ。

同社は昆虫食に着目した理由について、リトアニアには十分な土地が無く、従来の家畜飼育は負荷が大きいことを挙げる。昆虫養殖は屋内で行えるほか、二酸化炭素(CO2)排出も少ないという利点がある。

製品は昆虫粉末(パウダー)、脱脂昆虫粉末、昆虫タンパク質濃縮物、昆虫オイルなどがあるほか、オーダーメードの製品開発も請け負う。持続可能な昆虫養殖を行うため、昆虫にとり最高と考えられる飼育や繁殖環境を保証する「昆虫農場」の構築に努めている。

2020年の設立で、スタッフ数は10人。一般的ではなかった「新しい食品ジャンル」についての欧州連合(EU)の規定文書「Novel Food Dossier」に署名している。

※ミールワーム(Mealworm):ミルワームとも。甲虫の一種ゴミムシダマシの幼虫の総称。ペットの生餌など動物用飼料として流通していたが、タンパク質をはじめ栄養素が豊富なことから昆虫食用途としても注目されている。飼育期間は短く増殖が容易。飼育に必要な場所や資源が少なく済むため、家畜類の飼育時に問題となるCO2排出の大幅な低減が可能になる。

Divaks UAB

V. Kudirkos str. 22, 01113 Vilnius, Lithuania

Tel: +370 61299200  info@divaks.com  https://www.divaks.com/

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