オンライン医療プラットフォーム Salu(エストニア)

エストニアに居住する外国人のためのプライマリヘルスケア(PHC)サービスを提供している。同国に多いデジタルノマド(リモートで仕事をしながら外国暮らしをする人々)の利用を想定しており、オンラインプラットフォームを通じてかかりつけ医や一般開業医と同等の医療サービスを提供する。このほど実施したラウンドでは約35万ユーロを調達した。資金はサービス開発と国外市場進出に振り向ける。

プラットフォームでは医師とのオンライン相談から処方箋の交付まで様々なサービスが受けられる。医師との相談手段はチャットまたは電話で、エストニアの主な医療機関の現役医師が数分内に回答する。問診を経て専門医の診察が必要と判断された場合は、保険の加入状況に応じた高次の医療機関の紹介を受けられる。

同社のプラットフォームは、その国の言語や医療システムに不慣れな外国人や旅行者、フリーランサーが利用しやすい仕様となっている。健康保険に未加入のユーザーも毎月14.90ユーロのサブスクリプション料金(6カ月の最低契約期間あり)のみですべてのPHCサービスがカバーされ、追加料金はかからない。ユーザーやその家族が健康に不安を感じた際にすぐに利用できるのが強みだ。

2021年の設立。アンドレアス・コッチュバ最高経営責任者(CEO)は、「旧態依然とした医療サービスを、フードデリバリーやオンラインバンキングと同様に利便性の高いものにしたい」と抱負を語る。現在はエストニア国内のみで利用可能。言語は英語、ロシア語、エストニア語の3か国語に対応している。

Salu

Paernu mnt 48a, Tallinn, Estonia

Tel: +372 5621 3060 hello@salu.md https://salu.md/

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