屋内農業用に人工知能(AI)を活用した照明システムを開発している。育成用のLEDライトの出力を最適化して省エネと収穫量の調整を図るもので、省エネ性に優れるLED照明のエネルギー消費をさらに90%近く削減できる。IoT(モノのインターネット)に対応した装置類はクラウドに常時接続されており、生産者はスマートフォンから専用アプリを通じて監視や制御を行える。
システムにはAIと機械学習(ML)、コンピュータビジョンが組み込まれており、作物の種類と状態を認識しながら、照明の強さ、温度や湿度、二酸化炭素(CO2)濃度など生育環境の様々な指標を自動的に調整する。これにより施設管理を容易に行うとともに、資源を適切に配分し、一定の収穫量もしくは増量を確保できるようにする。サービスは月極のサブスクリプション形式で利用できるため、事業者は多額の初期投資を必要とせず屋内農業に参入できる。
2017年の設立で、欧州委員会、エストニア環境省、ソニーのイノベーションファンドなどから支援を受ける。最高経営責任者(CEO)のタチアナ・ザレツカヤ氏は米フォーブス誌の「世界を変える30歳未満30人」(フォーブス30アンダー30)にも選出されている。
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