畑の害虫のデジタル監視ソリューション。畑に設置したトラップ(罠)が自動的に害虫のデータを集めることで、効率的でほぼメンテナンス不要の監視を可能にする。収集したデータは高度な人工知能(AI)分析を通じて農家に送信され、害虫の種類や動態をリアルタイムで把握し、特定の場所での発生機序を予測することに役立てられる。開発元のEFOS社は9月半ばに実施したシリーズBの資金調達ラウンドで1,000万ユーロを獲得した。資金はフランス、イタリア、スペイン、米国、ブラジルなどでの事業拡大に振り向ける。
Trapviewのプラットフォーム利用により、農家は作物全体に予防的に農薬を散布することなく、対象を絞ったうえでデータに基づいて的確な保護対策を講じることができる。農薬の使用量を減らすことでコストを削減できるほか、効率的かつ持続的な農作業が可能になる。
トラップは郵便ポストのような形状で、虫を引き寄せる誘引剤を置いた粘着シートを底面に敷く。トラップ内の天井部にセンサーと通信機能を備えたモデムを入れ、畑の任意の場所に設置すれば、後は自動的に害虫をおびき寄せ、システムが検知する仕組みだ。識別できる害虫の種類は50種以上。装置類は太陽光発電で作動する。
EFOSは2007年の設立。Trapviewは2012年から市場に投入している。現在、世界40カ国以上で利用されており、害虫のデータベースとしての規模が拡大している。
EFOS(Trapview)
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