メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン開発の迅速化に向けた人工知能(AI)プラットフォームを開発している。2020年の設立で、当初は新型コロナウイルス用の遺伝子検査方法である逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PRC)法の開発支援を行っていた。同方式はポーランドにおける新型コロナ遺伝子解析の約50%に用いられている。今年7月に実施したプレシードラウンドでは150万ユーロを調達しており、同資金を欧州連合(EU)、英国、米国など外国での開発事業に振り向ける計画だ。
現在はその技術とAIの予測モデルを使用し、エボラ出血熱、HIV(エイズ)、マラリア、ジカ熱など致死率の高いウイルス性疾患に対するmRNAワクチンと薬剤の開発促進を支援している。同社によると、プラットフォームを通じてウイルスの挙動の理解や感染症の流行の変遷についての洞察を得られるほか、ウイルスの変異を予測したり、製薬会社や研究機関と協力してアウトブレイクに対抗することができるようになる。
同社はワルシャワ大学同窓生の3人により設立された。今回の調達では、独サンフィッシュ・パートナーズがリードインベスターを務め、エストニアのレモネードスタンドや、エンジェル投資家のプシェメク・コヴァルチク、シモン・シプニエヴィツの両氏が出資に応じた。また、ポーランド研究開発センターとポーランド開発基金も助成を決めた。
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