養蜂業向けIoTソリューション開発 Pollenity(ブルガリア)

養蜂業者向けに、ミツバチの巣(コロニー)を監視するクラウドベースのソリューションを開発している。IoT(モノのインターネト)に対応したセンサーと通信機能を備えた「スマート巣箱」を利用し、巣の中の温度と湿度の変動に関するデータを記録するほか、15分ごとの音響分析や、ハチミツの貯蔵量の測定などを行う。収集したデータはクラウドに蓄積され、いつでもリモートでアクセスできる。

Pollenityは欧州の養蜂家の経済的な安定と、世界的に問題となっているミツバチの高い死亡率を下げることを目的に活動している。米ナショナルジオグラフィックによると、コロニーの働きバチの大半が死ぬか姿を消すなどして幼虫と女王バチだけが残される蜂群崩壊症候群(CCD)により、一部の地域ではミツバチの個体数が最大で90%減少している。同社のソリューションで保護に成功したミツバチのコロニーは178に上るという。

2015年の設立で、スタッフ数は6人。17年11月に開催された第4回中欧スタートアップアワードにおいて「ベスト・IoT・スタートアップ」賞を受賞し、18年に実施した資金調達ラウンドでは約60万ドルを獲得した。今年6月末にはブルガリア証券取引所の新興企業市場(BEAM)に新規株式公開(IPO)を申請。Bee Smart Technologiesの名称でも事業を展開している。

Pollenity(Bee Smart Technologies)

Sofia, Bulgaria

Tel: +359 887 019646 info@pollenity.com https://pollenity.com/

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