欧州自動車工業会(ACEA)が17日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の5月の新車乗用車の販売(登録)台数は58万1,161台となり、前年同月から52.3%減少した。新型コロナウイルス感染拡大を受けた自動車販売店の営業制限が緩和されたことで、下げ幅は過去最悪だった前月の76%から縮小し、回復の兆しが出てきた。(表参照)
ただ、新車販売は依然として厳しい状況にあり、すべての国で2ケタの落ち込みとなっている。主要市場ではスペインが72.7%、フランスが50.3%、イタリアが49.6%、ドイツが49.5%の幅で減った。
欧米の主要メーカーの販売も大幅な低迷が続く。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は52.4%減。日本勢の下げ幅はトヨタが49.7%、日産が58.9%、マツダが55%、三菱41.9%、ホンダが58.7%となっている。
EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は56.8%減の62万3,812台。英国は89%減の2万247台だった。