三菱商事は22日、総合エネルギー事業を手がけるオランダ子会社エネコと共同で、再生可能エネルギーの開発とグリーン水素事業を手がける新会社を同国に設立したと発表した。脱炭素化に向け欧州で水素市場が今後、立ち上がることを見据えたもので、現地需要を取り込むとともに、同地で獲得した知見を米国や日本を含むアジアで活用していく意向だ。
エネコ・ダイアモンド・ハイドロジェンという名の新会社を折半出資でロッテルダムに設立した。エネコが長年培ってきた再エネ開発の知見・経験と、三菱商事が持つ石油・化学・鉄鋼・海運などの広範な業界とのネットワークを活用。オランダを起点に欧州域内の再エネ開発とグリーン水素製造・販売事業に取り組んでいく。
EUは2030年までに域内のグリーン水素製造と域外からの輸入をそれぞれ年1,000万トンとする目標を掲げるなど、グリーン水素導入を政策的に推進している。