仏アルストムと米エアープロダクツ、ポーランドの水素列車導入で協力

仏鉄道車両大手アルストムは13日、ポーランドにおける温室効果ガスの直接排出ゼロの輸送ソリューション開発に向け、米工業ガス大手エアープロダクツと協力の覚書(MoU)を交わしたと発表した。アルストムが水素燃料電池列車を提供し、エアープロダクツは水素の流通と貯蔵、および補給インフラの整備を行う。両社は昨年12月、チェコにおける水素燃料電池列車の導入で覚書を交わしている。

アルストムは2018年、世界初の燃料電池列車「コラディア・アイリント」を開発。同年中にドイツで旅客輸送を開始したほか、フランスとイタリアでも同列車が導入されている。

エアープロダクツは水素生産の世界最大手。ポーランドではバス大手ソラリスと協力し、南部のヤヴォジュノ市で水素燃料バスのデモ走行を行った。また、昨年5月にチェコとスロバキアで行われた「コラディア・アイリント」のデモ走行では同社の移動式補給ステーションから水素を補給した。

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