スイス製薬大手のノバルティスは12日、米国のバイオ医薬品企業チヌーク・セラピューティクスを買収することで合意したと発表した。買収額は最大35億ドル。2023年末までの買収手続き完了を予定している。
チヌークは「IgA腎症」と呼ばれる体の免疫の異常によっておきる希少な腎臓病の治療薬の開発を進めている。ノバルティスは買収によって、この新薬を取り込み、収益を拡大したい考えだ。
買収額は32億ドル。1株当たりの買い取り価格は40ドルで、前営業日(9日)の終値に66.7%を上乗せした水準となる。さらに、新薬開発の進捗状況に応じて、追加で最大3億ドルを支払う。