クラウドサービス大手の米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は5日、ハンガリーのブダペストに同国初の拠点を開設したと発表した。国内の顧客や提携先へのサポート体制を強化する。投資額や従業員数などは明らかにしていない。
AWSは2020年1月、コンテンツ配信サービス「アマゾン・クラウドフロント」用のデータセンター(エッジロケーション)をブダペストに開設。顧客へのコンテンツ配信の安全性を50%以上向上させた。
AWSで中東欧地域を統括するプレメック・スズーデル氏はハンガリーで事業を行うメリットとして、「高度なスキルと創造性」を備えたIT技術者の存在を指摘。「より多くの企業や組織がデジタル変革(DX)を加速し、イノベーティブな製品やサービスを提供できるよう支援していく」と述べた。
AWSは現在ハンガリーで、◇専門学校や大学の教員が学生にクラウド技術を教えるためのプログラム「AWSアカデミー」◇スタートアップ企業に対しAWSの利用に必要な資産を提供する「AWSアクティブ」◇600以上の無料コースを持つデジタル学習プログラム「AWS スキルビルダー」――を提供している。